青柏祭の曳山行事

https://w3id.org/ifcp/114

詳細情報

Type
http://www.cidoc-crm.org/cidoc-crm/E1_CRM_Entity
名称
青柏祭の曳山行事
せいはくさいのひきやまぎょうじ
詳細
 わが国には春から秋の祭礼行事の一環として、山車・屋台などを曳くという行事が全国的に分布しているが、それは、神霊の降臨を仰いで、人々が生業の発展や悪疫退散を祈願し、あるいは暮らしの無事に感謝の意をあらわすことに、その本来の趣旨がある。  七尾市に伝承されてきた青柏祭の曳山行事は、貞享2年(1685)の記録に見えるように古い伝統を継承するもので、各曳山組を構成する3町内から、決まりの神饌を青柏の葉に盛って供えるとともに、横正面からみてヒラキ(開き)山の形態をなす巨大な曳山を奉納するところに特色がある。  また、この行事には、後見役と呼ばれる総指揮のもとに、若者たち(若連中)が経験を重んじて役割を分担するほか、男児たちが曳山の中にス(巣)づくりをしたり、5歳の男児が神饌を供する役目を果たしたり、セリアゲ後に地車を使って曳山の方向転換をさせるなど、注目すべき習俗を濃厚に残している点でも注目される。  この行事は、でか山の通称で世に知られ、市内山王町に鎮座する大地主神社の例大祭に奉納される。現行の行事次第では、関係の魚町・府中町・鍛冶町の3町の代表者が4月中に事前協議で最終決定をなし、5月1日蔵開き(道具出し)、同8日車出し(地山の組立て開始)、同11日地山の組立てを完了、その後で曳き初め、同12日の人形見、同13日宵山、同14日朝山・本山、同15日裏山などと続く。  奉納される曳山は3基で、末広形とも北前船を模したものとも伝えられ、藤皮と藁縄を用いて骨組を結び、その上に藁莚を張り、紋入りの幕を掛けて仕上げる。曳山の高さは約12㍍、上部の開きは約13㍍と巨大なもので、車輪の直径は約2㍍、幅約0.6㍍にもなる。曳山の上段は、舞台になっていて人形が飾られるとともに、その庭には松が立てられる慣わしである。魚町では奉納の前夜にお籠りする慣わしが厳守されている。  行事は、曳山組の長老である後見役が藤の根で作った釆を振って総指揮をとり、若連中が綱元・木遣・梃子係などの役割分担をして、定められた道順を町内の人々の協力を得て曳く。道中では、曳出し歌、道中歌、曳き込み歌などの木遣音頭にあわせて曳き、約20㌧の曳山の方向転換には、8㍍余にもおよぶ大梃子など各種の梃子でせりあげた後、地車(心車・軸車)を使って回す様は圧巻である。  「とっつあ(夫)と山見や」と地元で喩えられるように、この行事はこの地域の人々の生活の節目となっており、規模が大きくかつ内容においても地域的特色が濃く、祭礼行事の代表的なものの一つとして重要である。
公開日
通例公開日
毎年5月13〜15日
詳細
現5月開催
URL
https://www.nanao-cci.or.jp/dekayama/
重要無形民俗文化財指定情報
https://w3id.org/ifcp/114/register
発祥
Type
http://www.cidoc-crm.org/cidoc-crm/E5_Event
発祥記述
URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/青柏祭
日付
2019-01-30
記入者
182.158.76.4
発祥時期
諸説あり
発祥地
名称
石川県七尾市
URL
http://data.e-stat.go.jp/lod/sac/C17202-20090901
カテゴリー
https://w3id.org/ifcp/category/p6
https://w3id.org/ifcp/category/practice